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【海外商品市況】NY金は急反落

2023.06.28

(NY貴金属)

27日のNY金は急反落。NY金期近8月限は前日比10.0ドル安の1923.8ドル、NY白金期近7月限は0.1ドル高の928.1ドル、NY銀期近7月限は同13.4セント高の2296.0セント。
昨日のNY金は、米長期金利の上昇が圧迫要因となり急反落した。この日発表された米国の6月の消費者景気信頼感指数は、109.7と市場予想の104.0や前月の102.5を上回った。更に5月の新築住宅販売件数が76万3000戸と前月比12.2%増加した。この強気な米国の経済指標によって米長期金利が上昇すると、NY金は売られる展開となり、8月限は1940ドル前後の水準から1919.8ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは、米長期金利の上昇が一巡すると、NY金は下げ止まりの動きから1925ドル台まで戻りを見せた。一方、NY白金は、小幅反落となった。NY白金の7月限は、930ドル台後半で推移していたが、強気な米経済指標によって、NY金の下落や為替のドル高基調によって、918.2ドルまで崩れた。しかし、ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁がECBフォーラムの講演で、7月の定例理事会で利上げ継続を示唆したことによって、為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY白金は920ドル台後半の水準まで下げ幅を縮小した。今晩は、ECBフォーラムで、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長・ラガルドECB総裁・植田和男日銀総裁・ベイリー英イングランド銀行(中央銀行)総裁によるパネル討論会が予定され、主要中銀総裁の発言内容に注目したい。

NY金8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)

27日のWTI原油は急反落。WTI原油期近8月限は前日比1.67ドル安の67.70ドル、北海ブレント原油8月限は同1.92ドル安の72.26ドル。RBOBガソリン7月限は同2.07セント安の251.68セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同3.98セント安の239.90セント。
昨日のWTI原油は、欧米の追加利上げ観測による石油需要の後退が警戒され急反落した。この日、ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁が、ECBフォーラムの講演で7月の定例理事会で利上げ継続を示唆した。更に、米国の強気な経済指標によって、7月の米FOMCでの追加利上げ観測が高まった。この欧米の追加利上げ観測の高まりによって、世界的な景気減速によるエネルギー需要の後退懸念が、WTI原油の圧迫要因となり、8月限は70ドル前後の水準から67.50ドル台まで急反落した。

WTI原油期近8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)

27日のシカゴコーンは続落。期近7月限は前日比14.25セント安の623.00セント、新穀12月限は同27.25セント安の561.00セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き米中西部の降雨予報によって新穀を中心に続落した。この日も米中西部で局地的なにわか雨となり、気温も平年近くまで下がった。今後の天候も来週にかけて所々でにわか雨予報となり、乾燥した天候による作柄の悪化懸念が後退し、シカゴコーンの12月限は555.00セントまで大幅続落した。今後は、26日に発表された、米トウモロコシの作柄の「優・良」の合計が50%まで低下しているが、今回の恵みの雨によってどこまで改善されるかが注目となる。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

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