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【石油市場】ドバイ原油は、続伸して6万4700円台まで上昇

2023.06.27

(石油市場)
27日のドバイ原油は続伸。ドバイ原油の中心限月11月限は前日比870円高の6万4720円。
夜間立会のドバイ原油は、WTI原油の乱高下の展開に翻弄され、6万3080円まで下落した後に、6万4480円まで続伸したが、その後、6万4000円まで上げ幅を縮小した。WTI原油は、欧米の追加利上げ観測による世界的な景気減速が圧迫要因となって68.70ドル台まで下落した。しかし、7月からのサウジアラビアの追加減産やワグネルの反乱からロシアの政治的な不安要素の台頭によって、ロシア産原油の供給混乱が警戒され、WTI原油は70ドル台まで上昇した。ただ、WTI原油の70ドル台は一時的な動きになり、引けにかけては69ドル台半ば上値水準を切り下げた。日中立会は、WTI原油が69.30ドル割れまで下がると、ドバイ原油は6万3900円まで上げ幅を縮小した。しかし、その後、為替のドル安基調を背景にWTI原油が出直りの展開から70.10ドル台まで上昇すると、ドバイ原油は6万4740円まで日中の高値を更新した。
日中のWTI原油は70.15ドルまで続伸している。引き続き石油の供給ひっ迫懸念が支援材料となりWTI原油は堅調地合いを維持している。ただ、その一方で、世界的なエネルギー需要の後退観測による下落も警戒されている。特に世界最大の輸入国である中国の景気回復の遅れが市場では注目されており、目先は、30日に発表される6月の中国製造業PMIの結果次第となっている。予想を下回る結果となれば、WTI原油は70ドル台で戻り一巡となり、その後の下落が警戒される。ドバイ原油は、WTI原油の続伸と為替の円安基調によって6万4700円台まで続伸している。目先は6月22日の高値6万5200円まで上昇するか見極めたいところだが、まだWTI原油の不安定な動きが予想され、ドバイ原油は上値を追う動きは避けたい。

ドバイ原油の日足チャート


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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