金標準は前日比18円高の8883円近辺で推移しています。
昨晩のNY金先物市場は1931.10-1943.40ドルのレンジ相場で推移。
ロシア民間軍事会社ワグネルの創始者プリゴジンが週末に武装反乱を起こしたことで地政学リスクが高まり、安全資産としての金が買われました。
現状、10日EMA(1948.2ドル近辺)が抵抗となり、今年5月4日の高値2102.2ドルを示現した後は下降トレンドを継続しています。
目先は200日EMAがサポート役として機能するか注目されますが、下抜ける場合は下値模索の展開が続く可能性が高まります。
米ドル/円相場は143.49円近辺で推移しており、10日EMA(142.32円近辺)をサポートに上値を試す展開が続いています。
現状の展開を考慮すると、引き続き今週は先週同様の動きを形成する可能性が高まっています。
金標準は25日EMA(8792円近辺)がサポート役となっており、今週の焦点は6月19日の高値8915円を上抜ける展開になるか注目されます。
今週の注目イベントとしては、欧州中央銀行(ECB)が主催する国際金融会議「ECBフォーラム」を26日からポルトガルのシントラで開幕します。内容は、中銀関係者や学者ら約170人が集まり、インフレ抑制へ金融政策のあり方などを話し合う予定です。2023年は「不安定なインフレ環境におけるマクロ経済の安定」をテーマに掲げており、ヨーロッパのイベントとして大きな注目を集めています。
そのほかの注目イベントとしては、
28日(水)22:30に、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されています。
29日(木)21:30に、米国の1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)、30日(金)21:30に、米国の5月個人消費支出(PCE)が予定されています。
また、 財務省の神田真人財務官は26日、最近の為替市場の動向について、為替の動きは急速かつ過剰であり、為替介入に関するあらゆる選択肢を排除するものではないと述べており、高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きに対しては適切に対応したいと記者団に伝えています。
今週は為替相場の動向にも要注目です。
(14:08執筆)
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投資助言サービス担当 テクニカルアナリスト 村石
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