(NY貴金属)
26日のNY金は続伸。NY金期近8月限は前日比4.2ドル高の1933.8ドル、NY白金期近7月限は4.9ドル高の928.6ドル、NY銀期近7月限は同47.2セント高の2282.6セント。
昨日のNY金は、米長期金利の低下や地政学的リスクを背景に続伸した。NY金は、米長期金利の低下によって、欧州時間帯から買われる展開となった。更に、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者であるプリゴジン氏が、先週末に武装反乱を起こしたことによって、ロシア情勢の緊迫化によって安全資産の金に買いが入ると、NY金の8月限は1943.4ドルまで急伸した。しかし、ロシア情勢の緊迫化は続いているものの、武装反乱は1日で頓挫したこともあって、NY金の急伸は一時的な動きになり、その後、低下していた米長期金利が戻りを見せると、NY金は1930ドル台前半まで上げ幅を縮小した。NY白金は、6営業日ぶりに反発した。米長期金利の低下によってNY金の上昇や為替のドル安方向の動きがNY白金の支援材料となり、7月限は序盤に939.6ドルまで急伸した。しかし、高値をつけてからは、NY金の上げ幅縮小や為替のドル安が一巡すると、NY白金は上値水準を切り下げ925ドル台まで下がった。ただ、NY白金の下振れは一時的な動きになり、再び936ドル台まで戻りを見せるなど、堅調地合いを維持し、引けにかけては930ドルを挟んだ動きとなった。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は反発。WTI原油期近8月限は前日比0.21ドル高の69.37ドル、北海ブレント原油8月限は同0.33ドル高の74.18ドル。RBOBガソリン7月限は同2.03セント高の253.75セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同3.17セント高の243.88セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する展開から反発した。欧米の利上げ観測から世界的な景気減速による圧迫要因と、7月のサウジアラビアの追加減産や米国の供給ひっ迫懸念による支援材料によって、WTI原油の8月限は68.71ドルまで下落した後、70.05ドルまで買われるなど、69ドルを挟んだレンジの動きとなった。米国の供給ひっ迫は、23日に発表された、ベーカー・ヒューズの石油・天然ガスの掘削リグ総数が、8週連続で減少したことが意識された。また、先週末にロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者であるプリゴジン氏が武装反乱を起こしたことによって、ロシアの政治的な不安による、ロシアの供給混乱も市場では警戒された。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンの反発。期近7月限は前日比6.00セント高の637.25セント、新穀12月限は同0.25セント高の588.25セント。
昨日のシカゴコーンは、乱高下の展開の中、反発した。週末に、米国の中西部で降雨があったことによって、シカゴコーンの期近・新穀ともに寄付き直後に売られた。しかし、その後は、週末のロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者であるプリゴジン氏が武装反乱を起こしたことによって、黒海経由の穀物輸出の混乱懸念が台頭すると、シカゴコーンは期近を中心に上昇した。ただ、引けにかけては、米コーンベルトで今後の降雨予報によって、作柄の改善が期待されシカゴコーンは上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
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