(NY貴金属)
23日のNY金は反発。NY金期近8月限は前日比5.9ドル安の1929.6ドル、NY白金期近7月限は2.8ドル安の923.7ドル、NY銀期近7月限は同11.3セント安の2235.4セント。
週末のNY金は、米長期金利の低下によって反発した。先日の米FRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言や複数のFRB高官らのタカ派的な発言によって、米国の追加利上げ観測が強まり、NY金の8月限は1919.5ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、週末を控え持ち高調整による買い戻しと、米長期金利の低下によってNY金は出直りの動きとなった。その後、米国の6月の製造業PMI(購買担当者景況指数)と非製造業PMIの速報値が前月より低下すると、NY金は一段の上昇となった。6月の米製造業PMIの速報値は、前月比46.3と前月の48.4や市場予想の48.5を下回った。非製造業PMIも前月の54.9から54.1まで低下した。この弱気な製造業PMIと非製造業PMIの速報値を受けて、米長期金利が更に低下すると、NY金は買い進まれ1940ドル台を回復すると1949.0ドルまで急伸した。ただ、NY金の1940ドル台での動きは一時的な動きになり、低下していた米長期金利が安値から戻りを見せると、NY金は高値から崩れ1930ドルを挟んだ水準まで上げ幅を縮小した。一方、NY白金は、続落して再び直近の安値を更新した。序盤は米長期金利の低下によるNY金の上昇に引っ張られ、NY白金の7月限も931.6ドルまで上昇した。しかし、その後は、NY金の高値からの値崩れや為替のドル安・ユーロ高基調によって、NY白金は下落に転じ、920ドルを割れると919.4ドルまで直近の安値を更新した。NY白金の920ドル割れは2月27日以来となった。
NY金8月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は続落。WTI原油期近8月限は前日比0.35ドル安の69.16ドル、北海ブレント原油8月限は同0.59ドル安の73.85ドル。RBOBガソリン7月限は同3.29セント安の251.72セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同5.84セント安の240.71セント。
週末のWTI原油は、米国の追加利上げ観測の高まりによる景気後退が圧迫要因となり、清算値ベースで続落した。先日の米FRB議長の議会証言や複数のFRB高官らのタカ派的な発言によって、米国の追加利上げ観測が強まる中、WTI原油の8月限は軟調地合いを維持すると67.35ドルまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、週末を控えた持ち高調整の買い戻しや為替のドル高一巡の動きによって、WTI原油は安値から出直りの展開になり、清算値決定後に69.60ドルまで上昇した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンの大幅続落。期近7月限は前日比29.75セント安の630.75セント、新穀12月限は同32.75セント安の588.00セント。
週末のシカゴコーンは、米コーンベルトの降雨予報を受けて新穀を中心に大幅続落した。乾燥した天候による作柄悪化を警戒して、シカゴコーンの新穀12月限は6月21日に630セント付近まで急騰していたが、週末から米コーンベルトで降雨予報が発表されたことによって、作柄改善期待が膨らみ新穀12月限は583.50セントまで急落した。期近7月限も、新穀12月限の急落に引っ張られ629.00セントまで売り込まれた。
シカゴコーン期近12月限日足
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