(貴金属市場)
23日の白金標準は続落。白金標準の中心限月4月限は前日比33円安の4172円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、序盤にNY白金の反発によって4245円まで上昇する動きとなったが、その後、NY白金の急反落によって白金標準は4175円まで崩れた。NY白金の7月限は、為替のドル安・ユーロ高の動きから950ドル付近まで上昇したが、その後はNY金・NYパラジウムの下落や為替のドル高・ユーロ安基調によって923.4ドルまで大幅続落した。日中立会は、NY白金が921ドル台まで直近の安値を更新すると、白金標準は4163円まで下げ幅を拡大した。しかし安値をつけてからは、NY白金が下げ止まりの動きになり926ドル台まで切り返すと、白金標準は為替の円安基調もあって4180円まで戻りも見せた。
日中のNY白金は921.5ドルまで売り込まれている。引き続きドル高・ユーロ安基調が圧迫要因に。今後は欧米の追加利上げ観測による景気減速が警戒され、工業用の白金需要の後退が連想され、NY白金の軟調地合いは続くと見たい。白金標準も連日の下落によって4200円割れの動きとなっているが、NY白金の軟調地合い予想から4100円割れも想定される。
白金標準の日足チャート
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