(NY貴金属)
16日のNY金は小幅続伸。NY金期近8月限は前日比0.5ドル高の1971.2ドル、NY白金期近7月限は4.6ドル安の987.3ドル、NY銀期近7月限は同17.9セント高の2412.6セント。
週末のNY金は、狭いレンジの動きの中、小幅続伸した。米CPI(消費者物価指数)や米FOMC(連邦準備制度理事会)など、重要なイベントが終了して新たな材料がなく、NY金は8月限は1970ドルを中心とした動きとなった。序盤は米長期金利の低下や為替のドル安基調によって、NY金は1980.4ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、低下していた米長期金利が上昇し、為替がドル高方向に進むと、NY金は1965.4ドルまで売られた。その後、米長期金利の上昇やドル高基調が一巡すると、NY金は1974ドル台まで買い直されたが、引けにかけては1970ドルを挟んだ動きとなった。一方、NY白金は反落した。NY金と同様に、序盤は米長期金利の低下と為替のドル安基調によって、NY白金の7月限は1002.6ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、米長期金利の上昇とドル高方向の戻りから、NY白金は977.9ドルまで下落した。その後は、下げ一服の動きから988ドル台まで戻りを見せたが、戻りは限定的となった。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は続伸。WTI原油期近7月限は前日比1.16ドル高の71.78ドル、北海ブレント原油8月限は同0.94ドル高の76.61ドル。RBOBガソリン7月限は同3.88セント高の268.05セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同7.18セント高の255.14セント。
週末のWTI原油は、引き続き中国のエネルギー需要の拡大期待や米国の掘削リグ稼働数の減少などによって、需給引き締まり観測が台頭して続伸した。WTI原油の7月限は、序盤に連休前の持ち高調整から69.95ドルまで反落した。しかし、安値をつけてからは、中国のエネルギー需要の拡大期待によって、WTI原油は出直りの動きとなった。更に、ベーカー・ヒューズによる米国の掘削リグ稼働数が前週比から4基減少したことや、7月からサウジアラビアの自主的な追加減産による需給の引き締まり観測が支援材料となり、WTI原油は71.89ドルまで続伸した。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは大幅続伸。期近7月限は前日比17.00セント高の640.25セント、新穀12月限は同23.00セント高の597.50セント。
週末のシカゴコーンは、引き続き天候リスクを買う動きから期先を中心に大幅続伸した。米コーンベルトの乾燥した天候が続く中、米中部の高温が19日までにサウスダコタまで拡大する見込みとなった。今週発表された作柄は、11日時点で「優・良」の合計が61%と前年の72%より大幅に低く、週末の天候による作柄の一段の悪化が警戒された。この米コーンベルトの天候リスクによって、シカゴコーンは新穀12月限を中心に大幅続伸し、期近7月限も641.00セントまで大幅続伸した。
シカゴコーン期近7月限日足
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