(NY貴金属)
22日のNY金は大幅続落。NY金期近8月限は前日比21.20ドル安の1923.7ドル、NY白金期近7月限は22.5ドル安の926.5ドル、NY銀期近7月限は同34.3セント安の2246.7セント。
昨日のNY金は、大幅続落して1930ドル割れとなった。昨日、米FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は上院での議会証言で、「年末まで2回の利上げが適切と想定している」と述べた。この発言によって、米長期金利が上昇し為替のドル高基調によって、NY金は売られる展開となった。また、英イングランド銀行(中央銀行)が、政策金利を0.5%引き上げて、2008年以来となる5.0%の高水準にすると発表した。ECB(欧州中央銀行)も来月の理事会で追加利上げすることが予想され、欧米の主要銀行の追加利上げ観測が、NY金の圧迫要因となり、NY金の8月限は約3カ月ぶりに1930ドルを割り込むと1922.0ドルまで大幅続落した。NY白金も、NY金と同様に大幅続落した。NY白金の7月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって950ドル目前まで戻りを見せたが、その後はNY金とNYパラジウムの値崩れや為替のドル高・ユーロ安基調によって923.4ドルまで大幅続落した。NY白金の930ドル割れは約4カ月ぶりとなった。
NY金8月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は急落。WTI原油期近8月限は前日比3.02ドル安の69.51ドル、北海ブレント原油8月限は同2.98ドル安の74.14ドル。RBOBガソリン7月限は同7.40セント安の255.01セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同9.87セント安の246.55セント。
昨日のWTI原油は、欧米の追加利上げ観測によるエネルギー需要の後退が圧迫要因となり急落した。米FRBのパウエル議長が、上院での議会証言で「年末まで2回の利上げが適切と想定している」と述べた。また、英イングランド銀行が大幅な利上げを発表した。この欧米の主要銀行の追加利上げ観測によって、景気減速によるエネルギー需要の後退が警戒され、WTI原油の8月限は68.93ドルまで急落した。しかし、その後は、急落に対する自律反発によって69.50ドル台まで戻りを見せた。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
22日のシカゴコーンの急反落。期近7月限は前日比10.50セント安の660.50セント、新穀12月限は同8.00セント安の620.75セント。
昨日のシカゴコーンは、利益確定の売りによって急反落した。シカゴコーンの期近7月限は、前日に2カ月ぶりに高値を付けた事や、原油相場の急落によって利益確定の売りが台頭して、653.00セントまで急反落した。新穀12月限も前日に昨年11月初旬の高水準まで上昇した事から、利益確定の売りよって、613.25セントまで急反落した。しかし、米国の乾燥した天候による作柄の悪化が懸念され、期先を中心に安値からは買い戻される動きも見せた。
シカゴコーン期近12月限日足
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