★ドル/円の長期トレンドである月足で、17カ月SMA(赤線)と34カ月SMA(青線)からみる相場動向を探る。
2005年以降のドル/円相場では、下落時には17カ月SMAがレジスタンスとして意識される一方で、上昇時には17カ月SMAがサポートとして意識される展開が続いてきた。
しかし、2017年から2020年までは両SMAを挟んでもみ合い相場が続いた。
2021年からは再び17カ月SMAを上抜け上昇基調が強まる動きとなり円安基調が加速した。
ただ、22年10月の151.94円が円安のピークとなり下落基調となった。
現在は17カ月SMAの127.22円や2015年6月高値125.85円がサポートとして意識され、下げ止まる展開になっている。
今後、この17カ月SMAを明確に下抜けするのか、それとも反転に向かうのかが相場焦点になっている。
ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、買われすぎ高水準から%DとSlow%Dがかい離幅を広げて両線とも下向きになっていることから、下押しバイアスが強いことを示している。
明確に下抜けすると、長期的な円高基調への転換となりやすいことには注意が必要だ。