★くりっく株365のMASDAQ100の中期トレンドを示す週足では、上値・下値を切り下げる下落基調が続いていたが、下値を切り上げる展開になったことで下げ止まりの様相を見せている。
2020年3月27日週安値6,772円と2021年11月26日週高値16,765円を結んだフィボナッチ・リトレースメントから分析すると、61.8%押しとなる10,589円がサポートとして意識されダブルボトムのパターンになってきた。
ただ、200週SMA(黒線)の11,541円がレジスタンスとして意識されるほか、50.0%押し11,769円や21年11月26日週高値16,765円を起点として22年4月1日週高値15,280円を結んだトレンドライン(R1)がレジスタンスとして意識されている。
ダブルボトムからの上値トライとなっているものの、現状は200週SMAが上値を抑える展開になっており、押し戻されるのかそれとも一気に上抜け出来るのか相場の節目になっている。
そのため、投資スタンスは明確な動きが出るまでは様子をみたいところである。
また、NASDAQ100は総じてPERは先週末で1÷24.46倍(PER)×100≒4.088%(益利回り)となる。米10年債利回りは3.504%で終了している。イールドスプレッドは3.504%-4.088%=▲0.584%になっている。
無リスクの債券利回りに対して、リスクの高いNASDAQ100の益利回りのアドバンテージはわずか0.584%しかない。そのため、割高感が強いことから、米長期金利が上昇するようなら上抜けは厳しいものになる。一方で、米長期金利が低下するようなら割高感は解消されやすく上値追いとなりやすい。
テクニカル分析での節目にある時は、相場の過熱感を探る分析が参考になりやすい。