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信用買い残高と日経225の動向分析!残高から売買タイミングを探る!

2023.01.13

 

★信用取引残高とは、株式の信用取引において証券会社から借りた株券を期限(制度信用なら半年)以内に返済しなければならないが、その返済がされていない金額もしくは株数のことを言う。信用残と略される。

信用取引残高が増えるということは、近い将来反対売買が増えるため、今後の相場動向を推測するのに確認した方がよい項目といえる。

 

新型コロナウイルスによるパンデミックショックがあった2020年3月に、日経225とともに信用買い残高も急減する展開になった。要するに信用で買っていた投資家が、株価の急落によって手仕舞い売りが強制されたと言える。

日経225が3月16日週に大底を打つと、やや遅れて3月23日に信用買い残高の減少も止まった。この時、信用買い残高は17,540億円まで減少した。

その後は、日経225の回復とともに信用買い残高も増加する展開になっている。

しかし、2021年に入ると日経225の上値が重くなると、信用買い残高は遅れてピークを打つ展開になっている。

2021年11月22日週に信用買い残高が37,401億円がピークになると、徐々に残高の減少が明確になった。

2022年入ると信用買い残高も増加と減少を繰り返しながらも、以前のような右肩上がりの買いが続かない傾向となっている。そのため、日経225も上下に振れるレンジ相場のような様相となっている。

 

昨日発表された23年1月6日付の信用買い残高は33,930億円と、前週の12月30日付の33,423億円から増加した。ただ、残高は高水準にあることから、買い残高の積み上げ上値も限られそうである。それに伴って、日経225の上値の重さも意識されやすい。

日経225が3万円を目指すような動きになるには、信用買い残高の右肩上がりトレンド形成が必要となる。信用買い残高を意識してみると、今までの相場分析にプラスアルファ的な見方が出来るので注意して見ていくと良いと思う。

特に急落や暴落時の反転時期を分析する上では、信用買い残高の動向は必須となる。

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