★1-12月のロウソク足で始値から終値がプラスなら陽線で勝ちとして、マイナスなら陰線で負けとした場合の勝敗表から相場を分析する。
年が明けた1月は、全般的にほぼ五分五分の動きになっており、陽線・陰線のどちらが出現するか分からないが、ほぼ拮抗していることを示している。
日経225は、ほぼ五分五分の勝敗が2月まで続き、3月からわずかに陽線が増え、4月には陽線となることが多い。年前半で大きな下落があったら、仕込み場となり4月以降に一旦の利益確定売りが良さそうだ。
NYダウの1月は、やはりほぼ五分五分の勝敗となっているものの、2月以降はセルインメイと言われる5月までは陽線が出やすい地合いとなるが、6月は年間でも一番陰線が出やすい月になる。
ドル/円の1月は、株価指数同様にほぼ五分五分の勝敗となっている。ただ、2月は陰線が多発しやすい。これは、米国債の2月と8月は米国債の償還と利払いがあり、日本の機関投資家からレパトリエーション(本国回帰:ドル売り・円買い)が入りやすことが主因となっている。3月は日本企業の決算によるレパトリエーションが多くあるものと思われるが、2月からの円高地合いから3月中には終了して、翌期の再投資に動いていることもあるものと思われ、陽線引けとなりやすい。ただし、4月には再び陰線引けとなりやすいので注意。
米10年債の1月は、やはり五分五分の勝敗となっている。ただ、2月は米10年債金利は上昇しやすいのが特徴となっている。その一方で、ドル/円は上記の理由から円高になりやすいので、米長期金利の上昇だけでドル買いというは注意が必要な月になる。その後は、年央にかけてはほぼ五分五分の展開になっている。
相場を年を通してみると、この月は陰線・陽線が出やすいので注意が必要とか、この時期の下落・上昇は仕込み場というような戦略が立てやすくなる。