★ドル/円相場は日米金利差だけが変動要因ではないが、連動性があることは確かであり、日米金利差拡大はドル高・円安になりやすい。また、日米金利差縮小はドル安・円高になりやすい。日米金利差拡大がピークとなり、現状はやや縮小傾向にあることで円高基調になりやすいといえる。
日米2年債金利差(赤線)と日米10年債金利差(青線)とドル/円(黒破線)相場を重ねてみると連動性が高いことが分かる。
2022年1月3日からの値動きを見てみると、日米金利差は拡大・縮小しながらも右肩上がりの金利差拡大が続いた。そして、日米2年債金利差のピークは22年11月7日に4.77%まで拡大した後は、1月4日終値では4.316%まで縮小している。また、日米10年債金利差のピークは22年10月24日に3.996%まで拡大した後は、1月4日終値では3.235%まで縮小している。さらに両線とも下向きとなっており、縮小傾向を示している。
よって、日米金利差縮小傾向にあることから、ドル安・円高にないりやすいといえる。再び日米金利差拡大トレンドになるまではドル/円は戻り売り戦略となる。