★ドル/円の中期トレンドを示す週足では、13週SMA(赤線)がサポートとして意識され円安基調が継続していた。しかし、11月11日週には一気に13週SMAを下抜ける展開になった。一旦26週SMA(青線)がサポートとして意識され反転出来るかが焦点になっていたが、12月2日週にはその26週SMAも下抜ける展開になった。
また、13週SMAが緩やかに下向きになっていることで、ドル/円のトレンドの変化が見られる。さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DとSlow%Dはかい離幅を広げて両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。
ただ、直近安値となる8月5日週の130.38円を上回っている間は、上値・下値切り上げが続いていることで、調整的な下落基調となっておりトレンド転換には至っていない。
重要なポイントは、8月5日週安値130.38円と52週SMA(緑線)の130.36円を下抜けるとトレンド転換になりやすく、円高基調が継続しやすい。また、この130.30円付近では、4月29日週からレジスタンスとして意識された価格となっており、相場の節目になっている。
一方戻り場面では、前週もレジスタンスとして意識された26週SMAの139.65円が上値目処として意識される。
まとめると、中期トレンドでは下落調整の局面にあるものの、トレンド転換には至っていない。そのため、下落調整後の反転待ちとなる。しかし、8月5日週安値や52週SMAを明確に下抜けすると下押しバイアスが強まりやすい。