★日経225の日足での市場の注目点は、75日SMA(緑線)27,584円を下抜けするかが焦点になっている。
5日SMA(赤線)と10日SMA(黄線)は下向きになっており、5日SMAが25日SMA(青線)を下抜けるデッドクロスしていることから、短期的には下落基調となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DとSlow%Dの両線はかい離幅を広げて両線とも下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。
75日SMAを下抜けると、260日SMA(茶線)27,456円が意識される。また、大きな節目となる200日SMA(紫線)の27,213円が視界に入ってくる。
明日には、株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出を迎える。市場では、SQ算出に関連した9日寄り付きの現物株式の売買注文は、『日経平均株価』の裁定取引関連で採用1銘柄あたり128万株程度の売り越しとなるとの予想になっている。これは、2日時点の建玉と5~7日の手口をもとに主要証券会社の現物株の売買を推計した。明日のメジャーSQでも売りから先行の動きになりそうなことから、上値の重い展開になりそうである。
現在の日経225では、下げ止まり反発を確認するまでは落ちるナイフになりやすい。また、200日SMAを下回るような動きになると、さらに下落基調が強まりやすいので注意が必要となる。一方、反転地合いでは上値に短中期SMAがあり、上値の重さが意識されやすい。