★くりっく株365のNASDAQ100の長期トレンドを示す月足では、12ヵ月SMA(赤線)が24ヵ月SMA(青線)を下抜けるデッドクロスとなり、長期トレンドでは下落トレンドが鮮明になってきた。
8月に24ヵ月SMAがレジスタンスとして意識されると上値・下値を切り下げる展開になっている。
また、2021年11月高値16,765円がピークとなり、高値から20%下落の13,412円を下抜けしたことで、トレンドの転換となった。さらに、高値から30%下落の11,736円を下抜ける展開になった。一旦戻り基調となっているもののこの30%ラインがレジスタンスとして意識されている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:16.13%、Slow%D:17.66%と売られ過ぎ過熱感はあるものの、両線とも緩やかに下向きになっていることで、下落トレンドは継続している。
米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを継続していることから、PERの高いNASDAQ銘柄の益利回りは、米債券利回りに対して割高感が強まっている。NASDAQ総合指数の益利回りは、米10年債利回りを下回る展開になっている。株式指数の益利回りと10年債和回りの差を示すイールドスプレッドでは、10月28日には+0.288%と逆転している。
リスクウエイトゼロの米10年債利回りに対して、リスクウエイトの高い株式指数の益利回りの方が下回ること自体が異常な状態である。それだけ、株価指数が異常なほど割高感が強いともいえる。
長期トレンドでは、下落トレンド入りしており戻り売り目線となっている。米FRBが金融引き締めを継続して米10年債利回りが上昇する限り、割高が継続する。そのため、イールドスプレッドを正常化させるには、株価指数が下落調整する必要があることになる。