★ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、±3σのバンド幅が横ばいからやや縮小傾向になってきた。また、上値を切り下げて21日SMA(黒線)を下抜ける展開になり、下落調整局面になっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DとSlow%Dはかい離幅を広げて両線とも下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。
昨日は、一旦マイナス1σがサポートとして意識され下げ止まる展開になり反転したものの、上値では21日SMAの146.89円が意識され上値が重くなっている。
10月21日の政府・日銀による市場介入以降はボラティリティの大きい動きとなっている。本日は日銀金融政策決定会合の最終日となり、お昼前後には結果発表がある。今回の会合でも金融政策の現状維持が決まる見込みとなっている。ただ、市場の一部では物価上昇や円安進行を抑制するために、微調整的な金融政策の変更の思惑もある。そのため、いつも以上に注目が集まっている。また、黒田日銀総裁の会見での発言に為替市場が振れやすくなっているので、注意が必要となる。
まずは上値目処は、21日SMAの146.89円、プラス1σの148.73円、プラス2σの150.57円となる。一方、下値目処は、マイナス1σの145.05円、マイナス2σの143.21円が当面の目処になりやすい。
週末前といこともあり、急速な円安進行時には政府・日銀によるドル売り・円買い介入の警戒感も高まりやすく、大きく上下に振れやすいので注意が必要。