★2012年1月を100%としてNYダウ(赤線)、NASDAQ100(青線)、日経225(黒線)を相対比較していみる。
NYダウは、上げ下げを繰り返しながらも緩やかに右肩上がりの上昇が続いている。ただ、2021年12月287.65%がピークとなり緩やかに下落調整が進み現在は241.62%の上昇で推移している。
日経225もNYダウと同様に緩やかに右肩上がりの上昇が続いてる。ただ、NYダウは下落調整となっている中、日経225は横ばいでのレンジ相場のような様相となっている。日経225はNYダウからいつも出遅れているように言われるが、相対比較すると日経225の方がこの10年間ではNYダウのパフォーマンスを上回っていることが分かる。
一方、NASDAQ100は、2019年以降から上昇基調を強めて2021年12月には661.28%の上昇となった。しかし、その後は下落基調が続き現状では451.70%まで調整している。
この間、コロナウイルス感染が世界中に広がる展開になり、米国では大幅に利下げを実施したほか、大規模な財政策で市場に資金供給したことで、NASDAQ100など成長株に資金が集中したことが分かる。しかし、大規模な財政策の後遺症として、米国ではインフレ高進が止まらない状態となり、米FRBは大幅な利上げを繰り返している。そのため、高PERのNASDAQ100は割高感が強まり下落調整が続いている。
10年前からみると現在でも4.5倍の上昇となっていることから、米FRBが利上げを継続するようなら、下落調整が続く可能性が高い。NYダウや日経225程度のレベルまで下落する可能性がある。