★日米金利差だけがドル/円の変動要因というわけではないが、このところの日米金利差拡大によってドル高・円安基調が強まっている。
10月11日終値時点で日米2年債の金利差(赤線)は4.36%、日米10年債の金利差(青線)は3.695%と本年1月3日以降からも右上がりの金利差拡大基調となっている。
先週末発表された、9月米雇用統計の強い結果が連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続を正当化するとの見方から、米債金利が全般上昇したため日米金利差が拡大した。
今週は米国では重要な経済指標の発表があり、12日(水)に9月米生産者物価指数(PPI:予想:前年比8.4%、前回:8.7%)、13日(木)に9月米コア消費者物価指数(CPI:予想:前年比6.5%、前回:6.3%)、14日(金)に9月小売売上高(予想:前月比0.3%、前回:前月比0.3%)の結果次第では、さらに米国債金利が上昇する可能性もある。
政府・日銀の為替介入への警戒感はあるものの、日米金利差が拡大するようならドルの絶好の買い場を作ることになる。
今のところ日米金利差が右上がりのトレンドで拡大していることから、安心してドルの押し目買いのタイミングとなっている。