★エンベロープは、移動平均線を一定の幅だけ上下にかい離させた線のことである。価格が移動平均線から一定の割合まで離れたら反転するという考えのもとで、上昇トレンドや下降トレンドの反転の目安を分析するうえで用いられる。
日経225のエンベロープ(パラメータ:25、±1%、±3%、±6%)の日足では、マイナス3%~6%近辺まで下落した際にストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)が売られ過ぎまで低下していると反発の動きになりやすい。
9月2日にもコメントしたが、その際はマイナス3%の27,395.51円に向けて下落している途中であった。そして、ストキャスティクスではやや売られ過ぎ過熱感が出始めているなかで、%DとSlow%Dの両線が下向きで下落基調が継続していた。
7日の前場終了時現在では、わずかにマイナス3%を下回る動きになってきており、ストキャスティクスでも%D:5.50%、Slow%D:8.97%と売られ過ぎ過熱感が強まっている。そのため、過去の経験則から下値目処としてマイナス6%の26,548.23円へ向かって下落方向となっているが、ストキャスティクスで過熱感出ていることから、%DとSlow%Dの動きに注意が必要となる。%DとSlow%Dが上向きになり上昇に反転するようなら買い転換となる。
今回も今までのパターンからすると、現状では下押しの動きが継続しているものの、そろそろ反転の動きに変わっても不思議ではないことから、値動きの変化には注意したい。もし、マイナス6%近辺まで下落するようなら、戻り狙いの絶好のチャンスになりやすい。
ただし、米国株などが大暴落するような動きになるようなら、過去においてエンベロープでマイナス10%超の下落となった。その際は、今までの経験則が当てはまらなくなるので注意したい。