★日経225の中期トレンドを示す週足では、52週SMA(緑線)の27,802円を下抜けしたものの、21年9月17日週高値29,795円を起点として22年6月10日週高値28,389円を結んだトレンドライン(R2)と13週SMA(赤線)27,473円がサポートとして意識され一旦下げ止まる展開になっている。ただ、52週SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。
狭いレンジ内での値動きになってきており、上下どちらに放れるかが注目される。
参考指標としては、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることから、下押しバイアスが強くなってきている。
26日のジャクソンホールでのパウエル米FRB議長の講演以降は米国主要3株価指数が弱含みで推移していることから、日経225だけが上値追いとなるような上昇基調になることは考え難い。
米FRBによる長期的な金融引き締めの継続観測から、米国株は押し目買いなどから下値を支えられても、上値では戻り売りに押される展開が予想される。
また、9月からはFRBの保有資産の縮小を最大950億ドルに倍増する予定で、金余りに支えられた株高だけに利上げと量的引き締め(QT)による2重引き締めの影響が出てきやすい。
日経225も欧米株安が継続するようなら、戻り上値を抑えられる展開になりやすい。