★欧州市場序盤の取引では、独・米長期金利の上昇幅拡大を受け、一時136.72円付近へ上昇した。なお、米長期金利は2.94%台に上昇、欧州主要株価指数は高安まちまちとなった。米長期金利が2.92%台に上昇幅を縮小したことに連れて、円売りの流れは一服し、136円台半ば割れとなった。なお、欧州主要株価指数は軟調に推移した。欧州市場中盤の取引では、ポンド/ドルの下落に主導されてドル全面高基調が持続した。米セントルイス連銀総裁が9月の利上げ幅に関し『0.75%に賛成する方向に傾いている』として、大幅利上げに前向きな発言でドルを支援した。米長期金利が2.95%台まで上昇幅を拡大するとドルは一段高となり137円台を回復した。
一本調子でドル高が進んでいたこともあり、一巡後は利食い売りに押される形で136.70円台まで伸び悩みとなった。米リッチモンド連銀総裁は『FRBはインフレ制御のため何でもする』と公約すると、米長期金利が2.98%まで上昇し、ドル買いが加速した。その後は、アジア時間の安値からほぼ一本調子で1.50円超上昇したことで、週末を前に買いは一服した。NY勢参入後の安値136.73円を割り込むことは出来なかったことで、136.80円台を中心に小動きの展開となった。
★欧米主要経済指標
特になし
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は136.38-137.23円のレンジ
・ビットコインは一時対ドルで2万1270ドル前後まで下落
・高インフレと金融引き締めによる英景気の後退懸念
・米FRB高官らがインフレに対する懸念を表明でドル買い
・米10年債利回りは一時2.996%前後と7月21日以来の高水準
・VIX指数は19.56から20.60へ上昇