★トルコでは、先週末に銀行規制当局が決定した『外貨の大量保有企業に対するリラ建て融資禁止』がリラ買いにジワリと効いてきている。しかし、トルコ国内で資本規制の更なる強化も警戒されるなか、積極的にリラの上値を試すという動きにはなり難い。
トルコリラ/円の日足では、上向きの10日SMA(黒線)の上方に位置していることから、短期的には上昇基調が維持されている。
また、相場の勢いや方向性を判断するオシレータ系指標であるモメンタム(パラメータ:10、5)でも、5日SMAが上向きとなっていることで、戻り基調の勢いは継続している。
上昇の勢いは継続しているものの、75日SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され4日間上値を抑える展開が続いている。このまま上値の重さが意識されるようなら、再び下押しする可能性が高まる。
モメンタムの動きがポイントになる。
一方、75日SMAを上抜けするようなら、4月28日高値8.87円と6月9日安値7.49円のフィボナッチリトレースメントの61.8%戻しの8.34円や76.4%戻しの8.54円が上値目処として意識される。