★相場はいつまでも上昇し続けることもなければ、いつまでも下落し続けることもない。上昇し続けてきた相場もどこかで転換点を迎えて、下落に転じる。
この転換点を事前に正確に予想ることが出来れば、株式投資の成功率を高めることが可能になる。
その中の一つとして、『経験則』というものがあり過去の経験から考え出された法則的なものがある。
直近高値から20%下落すると相場の転換点になりやすいと言われている。
米国株式市場も金融緩和や低金利に支えられて株価が上昇する『金融相場』がいよいよ終焉を迎え、企業の業績拡大によって株価が上昇する『業績相場』へ移行する事実を受け止まることが重要となってきた。
NYダウは2022年1月5日に36952.65ドルの史上最高値を付けた後は、徐々に上値を・下値を切り下げる展開が続いている。
高値から10%下落の33257.39ドル前後では、下値支持線や上値抵抗線になっていることが分かる。そして、その後は高値から15%下落の31409.75ドルが一旦サポートとして意識されるも、6月13日には一気に下抜けする展開になった。
そして、いよいよ相場の転換点となる高値から20%下落の29562.12ドルが視界に入ってきている。
この高値から20%下落を明確に下向けるようなら上昇相場の転換点になり、下値模索の動きに繋がる可能性が高まる需要なポイントになる。
ただ、米国でも高値からの20%下落ラインを維持するために、政府が公的資金などを使って株を買い支える経済対策であるPKO(Price Keeping Operation)を実施してくる可能性が高いので、市場動向を注視する必要がある。