★メキシコペソ/円の日足では、高水準レンジ相場から上放れの展開になっている。これは、先週のメキシコ中銀による四半期インフレリポートでインフレのピーク値が上方修正され、中銀目標に戻ってくる時期を後ずれさせるなど、インフレ見通しを変更したことで、よりタカ派的な措置を取るのではとの期待感が高まっていることも、ペソ買いを強めている。
その中、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:97.98%、Slow%D:98.17%とかなり買われ過ぎ過熱感が出ている。トレンド発生時は、過熱感があっても高水準で推移するダマシが発生しやすい。そのため、過熱感だけでは判断し難い。
ただ、過去の相場動向では、93%を上回る過熱感が出た後は、調整下落の展開になることが多くなっている。そのため、%DとSlow%Dが下向きになるまで順張りの買い戦略とするのか、それとも両線が下向きになるまで待って調整下落のペソ売りで対応するのかの戦略となる。
調整下落の場合は、レンジ上限の6.51円が下値目処として意識されやすい。
メキシコ中銀と日銀の金融政策の方向性の違いが鮮明となっていることで、今後もメキシコペソ買い・円売りが根強くあり、押し目狙いの展開となる。
ただ、相場格言には『押し目買いに押し目なし』と言われるように、ペソ買いが継続する可能性も高い。