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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 好調な7年債入札受け円売り一服!

2022.05.27

 

★欧州市場序盤の取引では、黒田日銀総裁発言を受けた円買いが持続した。金融緩和からの出口戦略遂行について、『私は十分可能であると考える』との見解を示したことが材料視された。126.55円前後にドルが反落し日中高値から約1円の下げ幅となった。なお、米長期金利は2.72%近辺に低下した。欧州市場では戻りが鈍く126.70円台でのもみ合いが続いた。一方、欧州株式市場はプラス圏を維持したが、米株先物は高安まちまちとなり、円売りは抑制された。米長期金利が2.76%台に上昇し、NYダウ先物が230ドル超まで上げ幅を拡大していることが支えとなり反発した。

 

1-3月期米GDP改定値が速報値から下方修正され、126.89円前後まで一瞬ドル売りに傾いた。ただ、米株先物は堅調、米長期金利も上昇などを受け買い戻された。米国株が1%超上げ、欧州株も概ね1%超上昇しており、リスク選好的な円売りが優勢になった。米長期金利が2.79%台で上昇したこともあり、127円前半で底堅い動きになった。もっとも、アジア時間で127円半ばから上が重く抑えられたこともあり、上値を追いかけるような動きにはならなかった。米7年債の入札結果が強いとみられ、米長期金利が2.76%台に低下するとドル売りが優勢気味となった。その後も、米長期金利が緩やかに低下したことに連れ、ドル売りが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・米・1-3月期GDP改定値:前期比年率-1.5%(予想:-1.3%、速報値:-1.4%)
・米・1-3月期個人消費改定値:前期比年率+3.1%(予想:+2.8%、速報値:+2.7%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.0万件(予想:21.5万件、前回:21.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:134.6万人(予想:131.0人、前回:131.5万人←131.7万人)
・米・4月中古住宅販売成約指数:前月比-3.9%(予想:-2.1%、3月:-1.6%←-1.2%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は126.49-127.41円のレンジ

・黒田日銀総裁の発言を受けると市場は円買いで反応

・ECBによる金融政策の早期正常化への期待根強い

・米長期金利が一時2.79%台まで上昇するなか円売り優勢に

・米7年債入札後は米長期金利が上昇幅を縮小したため上値切り下げ

・VIX指数は28.37から27.50へ低下

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