★欧州市場序盤の取引では、リスク回避を背景に米長期金利が一時2.84%台に低下となったことを受け、アジア市場での上昇幅を解消した。なお、欧州主要株価指数は全面安となった。欧州株やNYダウ先物が大幅続落となる中、リスク回避による円高が再燃した。米長期金利は2.848%近辺に低下した。NYダウ先物が400ドル超安に下げ幅を拡大、日経先物も280円安に続落となる中、ドル安地合いが持続した。米長期金利が2.81%台に低下したことを受けドル売りが強まった。
米労働省が発表した。5月14日週の新規失業保険申請件数が予想を上回り米雇用情勢悪化が示唆され米景気悪化懸念にドルが売られた。米長期金利が2.77%台まで低下幅を拡大する中、ドル売りが強まった。米国株が下げ渋ったことや、米長期金利が低下幅を縮めたことでドルの買い戻しが入った。その後、米国株が弱含むと上値を切り下げた。しかし、米長期金利が低下幅を縮めたことでドルの買い戻しが継続した。
★欧米主要経済指標
・米・5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:2.6(予想:15.0、4月:17.6)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.8万件(予想:20.0万件、前回:19.7万件←20.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:131.7万人(予想:132.3人、前回:134.2万人←134.3万人)
・米・4月中古住宅販売件数:561万戸(予想:564万戸、3月:575万戸←577万戸)
・米・4月景気先行指数:前月比-0.3%(予想:0.0%、3月:+0.1%←+0.3%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は126.97-128.56円のレンジ
・ECBが7月に利上げに踏み切るとの見方が強まりユーロ買い
・弱い米経済指標受け全般ドル売り活発化
・米10年債利回りが一時2.77%台まで低下
・冴えない米桔梗決算に失望感が広がり米株市場は売り継続
・VIX指数は30.96から29.35へ低下