★トルコではインフレ高騰にもかかわらず正統的な金融政策をトルコ中銀は取れず、『物価の番人』不在の国の通貨を手放す動きが進んでいる。
トルコリラ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、5月9日に21日SMA(黒線)を下抜けると、下落基調が強まり±3σのバンド幅が拡張するエクスパンションが続いている。そして、マイナス3σのバンドウォークする強い下落基調となっている。
プラス3σも外側に開いていることから、強い下落基調が続いている。
そして、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dは売られ過ぎ過熱感はあるものの、両線とも下向きを維持していることから下落基調が継続している。
現在一目均衡表の雲の下限が一旦サポートとして意識されており、維持出来るかが焦点になる。明確に下抜けするようなら、下落基調が継続しやすい。
雲の下限を明確に下抜けると22年2月24日安値7.64円が下値目処として意識される。ボリンジャーバンドのプラス3σが横ばいから内側に入ってくるまでは、下落基調が継続しやすいので値ごろ感による買いは注意が必要となる。
原油価格が再び上昇してきたことで、トルコにおけるインフレ高進は継続しやすく、実質金利のマイナス金利幅が拡大する。そのため、下値模索の展開になりやすいので注意が必要となる。