★欧州市場序盤の取引では、10日に行われた仏大統領選1回目の投票で現職マクロン大統領が優勢だったことに支援されてユーロが全面高地合いを維持する一方、円全面安が進行した。なお、欧州主要株価指数は高安まちまちで推移した。米長期金利が2.76%台から2.74%台へやや低下したことで、利食い売りに押される展開になった。アジア市場でドル上昇のトリガーポイントとなっていた125.10円レベルに下値をサポートされるとドルが再上昇した。米長期金利の上昇一服でドル高ペースは緩やかでも125円後半を目指す展開になった。ただ、『黒田シーリング』が意識され、やや神経質な値動きになった。
米長期金利が2.77%台まで上昇したことで、125.77円まで上げ幅を拡大し、2015年6月の125.86円に迫った。ただ、125.86円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。上昇基調を強めた米長期金利が支えとなるも、米株安を受けて上値重いクロス円が重石となった。米金利への反応も徐々に鈍くなり、ポジション調整の売りに押されて上値を切り下げる展開になった。
★欧米主要経済指標
特になし
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は125.12-77円のレンジ
・日米の金融政策の方向性の違いが意識される中で円売り優勢
・一時125.77円と2015年6月以来6年10ヵ月ぶりの高値
・米10年債利回りが2.7896%前後と2019年1月以来約3年3ヵ月ぶりの水準
・2015年6月の高値125.86円が重要なレジスタンスとして意識
・VIX指数は21.16から24.37へ上昇