★欧州市場朝方の取引では、前日NY市場の流れを引き継ぎ、米長期金利上昇を受けたドル高地合いが持続し、120円台半ば近辺で推移した。なお、欧州主要株価指数は小幅高で取引をスタートとした。米長期金利が2.33%台に上昇も、全般的にドルが戻り売りに押された。米長期金利が2.36%近辺に一段高となったことを受け、ドル高・円安が再開した。欧州株式相場が総じて高く始まったほか、NYダウ先物の堅調に推移したことでリスク選好の円売りが強まった。その後、調整の動きが入り121円を割り込んでの動きとなった。NY勢が参入しつつある中、上値を切り下げた。米長期金利は2.33%台、NYダウ先物は約150ドル高で推移した。
米3月リッチモンド連銀製造業指数が予想以上に上昇した結果を受けドル買いが再燃した。目先は米国株高などを背景に下げ渋りから持ち直し基調となった。その後は、120.70円を挟んで方向感なく推移した。米国株や米長期金利が落ち着いた動きとなる中、NY午後に入っても120円台後半を中心とした動きが続いた。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・1月経常収支:+226億ユーロ(12月:+226億ユーロ)
・米・3月リッチモンド連銀製造業指数:13(予想:2、2月:1)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は120.32-121.03円のレンジ
・16年12月15日の118.66円を明確に上抜けでドル買い優勢に
・一時121.03円と16年2月以来6年1ヵ月ぶりの高値更新
・米FRBが利上げを急ぐとの観測が強まり米長期金利上昇
・金利高の恩恵を受ける銀行セクターの上昇がけん引
・VIX指数は23.53から22.94へ低下