★欧米市場朝方の取引では、パウエルFRB議長会見以降のドル全面高の流れが持続した。一方、ドル高基調が継続も米債金利が伸び悩む中、ドルの上値は限定された。なお、欧州主要株価指数は全面安で取引を開始した。欧州勢本格参入後もドル全面高地合いが持続する中、日中高値を更新した。米長期金利が1.85%手前まで戻していることや、NYダウ先物の下げ幅が縮小したことで、18日以来となる115円台を回復した。NYダウが大幅安から一時プラス圏に浮上したことで上値を試す展開となった。ドルが主要通貨に対して強含む一方、NYダウ先物は下げに転じ、今晩の株安を警戒した円買いも観測された。
ドル買いの流れに下値を支えられた。NYダウ先物や欧州株式相場の買い戻し基調が一服したことも円売りの勢いは弱まった。米10-12月期実質GDP(速報)が前期比年率で予想を上回ったことでドル買いがやや優勢になった。米12月中古住宅販売成約指数が予想を下回り、米長期金利が低下するとドル/円も伸び悩んだ。米長期金利が1.80%台へ戻す動きとともにドル買いが再燃した。米国株が失速、米長期金利も1.78%付近へ低下したこともあって、ドルの上値が重い展開になった。
★欧米主要経済指標
・米・先週分新規失業保険申請件数:+26万件(予想:26.5万件、前回:29万件←28.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:167.5万人(予想:165.3万人、前回:162.4万人←163.5万人)
・米・10-12月期GDP速報値:前期比年率+6.9%(予想:+5.5%、7-9月期:+2.3%)
・米・10-12月期個人消費速報値:前期比年率+3.3%(予想:+3.4%、7-9月期:+2.0%)
・米・12月耐久財受注速報値:前月比-0.9%(予想:-0.6%、11月:+3.2%←+2.6%)
・米・12月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.4%(予想:+0.3%、11月:+1.1%←+0.9%)
・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.3%(予想:+0.5%、11月:+0.4%←+0.3%)
・米・12月中古住宅販売成約指数:前月比-3.8%(予想:-0.8%、11月:-2.3%←-2.2%)
・米・1月カンザス連銀製造業活動:24(予想21、12月24)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は114.62-115.49円のレンジ
・南アフリカ準備銀行は政策金利を0.25%引き上げ4.00%
・前日FOMCで金融引き締めに前向きな見解が示されドル買い継続
・米株式市場は不安定な相場展開
・VIX指数は31.96から30.49へ低下