★ドル/円の中期トレンドを示す週足では、年明け1月7日週に5年ぶりとなる116.35円の高値を付けたものの、翌週1月14日週には急落して113.45円付近まで円高が進んだ。
しかし、緩やかに上向きの13週SMA(赤線)の114.00円がサポートとして意識され、回復する展開になっている。
26週SMA(青線)と52週SMA(緑線)、長期線となる200週SMA(紫線)も上向きになっており、円安基調は継続している。
また、上からロウソク足⇒13週SMA⇒26週SMA⇒52週SMA⇒200週SMAの順に並んでいることから、上昇基調の典型的な様相になっている。
ただ、注意するのはストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、価格は上昇しているにも関わらず、上値を切り下げる弱気のダイバージェンスとなっており、先行き下落の兆候が現れていることが気になる。ただ、必ず下落するとはならないが注意しておく必要はある。
一方で、シカゴIMM投機筋ポジションの1月11日付が公表されたが、対ドルでの差し引き持ち高は、円ショート▼87,525枚と前週1月4日付よりも+25,263枚の増加となった。投機筋は円ショートポジションを急速に積み上げていることになる。そのため、13週SMA近辺ではドルの押し目買いが入りやすく、下支えする展開になってるようである。
そのため、流れは円安基調になっているが、投機筋の円ショートポジションが10万枚超となると、ポジションのリミットが近づき利益確定売りなども入りやすい。10万枚を超えてくるようなら、一旦のドル下落調整となりやすいので注意が必要となる。