★本日大納会を迎え2日続落して終了する展開となり、大納会は6連敗になった。昨年末水準の265.93ドルを下回って21年大納会は250.04ドルで終了したことで、年初来でマイナスとなった。海外投資家からみれば割安どころか、ドル建てで極めてパフォーマンスが悪い株価指数になっている。
日米株価指数の12月28日の株価収益率(PER)では、NYダウ:23.17倍、S&P500株価指数:23.16倍、ナスダック総合指数:33.88倍に対して、日経225のPERは13.88倍と割安に見える。
しかし、日経225のドル建ての一目均衡表では、3月に雲の下限を下抜けすると雲の上下限がレジスタンスとして意識され上値を切り下げる展開が続いた。ただ、8月から9月にかけて上昇基調が強まると雲の上限を上抜け上昇基調が強まった。9月14日の高値279.63ドルがピークとなり失速する展開になり再び雲の下限を下抜けた。その後も上値・下値を切り下げる下落トレンドが継続している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきており、下押しバイアスが強まる可能性が高まっている。
一目均衡表のチャートだけを見ると、これから上昇基調になるような動きにはなっていない。また、為替市場で115円台に円安基調が進んでいることも、ドル建ての日経225を押し下げる要因になっている。
少なくとも上値を切り上げて雲の上限を上抜けするまでは、海外投資家も積極的に買いを入れてくるのは難しそうである。