★メキシコペソ/円の日足では、11月26日安値5.015円がボトムとなり戻り基調が継続しているものの、260日SMA(茶線)5.3976円がレジスタンスとして意識され上値が抑えられている。
また、上値では10月26日の高値5.67円を起点として、11月10日5.58円高値5.58円を結んだトレンドライン(R1)や下向きの25日SMA(青線)の5.4294円も戻り目処として意識される。
一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dは上向きを維持しており、上昇基調は継続している。
現状は戻りの勢いは続いているものの、上抜けできないようならば上値の重さが意識される。下値では5日SMA(赤線)の5.356円や10日SMA(黄線)の5.304円がサポートとして意識される。
メキシコペソは『オミクロン株』の警戒感後退や米国株や原油先物価格が続伸したこともペソもつれ高になっている。過度に進んだリスク回避の巻き戻しが続いている。ただ、国営石油会社ぺメックスが債券発行と政府からの35億ドルの資本注入を通じて財政を立て直すことを発表した。期末の負債額が1130億ドルまで膨らんでいることを明らかにしているだけに、この措置で経営再建をどれくらい進められるかが注目される。