
★新興国通貨であるドル/南アランド(青線)やドル/メキシコペソ(緑線)などは、自国内の要因で変動する場合もあるが、ドル/ユーロ(赤線)に連動しやすいという特徴がある。
そのため、方向性を探るうえでは、ドルが強いのかユーロが強いのかを探る必要がある。
金融政策面では、米連邦準備理事会(FRB)はテーパリングを進めており、来年には2~3回の利上げ観測も出ている。一方で、欧州中央銀行(ECB)は金融引き締めには現状後ろ向きになっており、米欧の金融政策の方向性が異なっている。
そのため、ドルは買われやすくユーロは売られやすい地合いとなっている。
6月以降はドル買いユーロ売りが強まったことで、南アランドとメキシコペソもユーロと同様の動きになった。
これらのことから、ユーロが反転するまでは南アランドやメキシコペソも上値の重い展開が継続しそうである。
執筆者情報
米蔵(ヨネゾウ)
国内外銀行ディーラー・証券会社リテール営業・外資系投信のファンドマネージャー、債券ディーラーなど豊富な金融業界経歴を持つ。一目均衡表や60分足移動平均線など、各種テクニカル指標を組み合わせた独自の市場分析は一般の投資家からわかりやすいと好評。商品・株式・FX・債券・デリバティブなどあらゆる金融商品分析を得意とする。国際テクニカルアナリスト連盟国際認定テクニカルアナリストCFTe®
日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)
国内外銀行ディーラー・証券会社リテール営業・外資系投信のファンドマネージャー、債券ディーラーなど豊富な金融業界経歴を持つ。一目均衡表や60分足移動平均線など、各種テクニカル指標を組み合わせた独自の市場分析は一般の投資家からわかりやすいと好評。商品・株式・FX・債券・デリバティブなどあらゆる金融商品分析を得意とする。国際テクニカルアナリスト連盟国際認定テクニカルアナリストCFTe®
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