★日経225の過去6ヵ月間の価格帯別出来高では、2万9000円前後にある出来高の多い価格帯を11月26日に下抜ける展開になった。そのため、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすくなり、上値の重石となりやすい。
また、一旦上値が重くなると新規の売り方による戻り売りも加わり、下押しバイアスが強まる。
過去6ヵ月間で検証するのは、制度信用の期間に合わせるためである。
天底では出来高が膨らむことが多く、市場が活況かどうかの目安は『出来高20億株、売買代金2兆円』と言われている。それ以上出来高と売買代金が膨らむようなら、セリングクライマックスだったという可能性がある。
昨日の売買高は、15億3062万株で売買代金は3兆3942憶9900万円だった。売買高は未達になったものの、売買代金は活況時の2兆円を大幅に上回った。
この結果から、昨日は値がさ株(1単元当たりの株価の水準が高い銘柄)が売買されたことを示している。
そのため、本日の売買高も昨日同様に膨らむかがポイントになりそうだ。
出来高の多い2万9000円の価格帯を上抜け出来るかが今後の注目点となる。