★欧州市場序盤の取引では、全般にドル売りが優勢となったことに連れ、ドルが反落となったが下押しも限定され、114.00円近辺で売り買いが交錯した。その後は、米長期金利の低下は一服し、一段のドル売りは抑制された。原油先物が一段高、米長期金利も持ち直したことを受け、為替市場ではドル安・円安が再開した。なお、NYダウは先物は88ドル高に反発した。欧州株式市場は主要指数が持ち直し株高を好感した円売りを支援した。
欧州序盤に1.56%台まで低下していた米長期金利が1.60%台まで上昇したことを支えとして114.33円付近まで持ち直した。アジア時間に付けた日通し高値114.35円が目先のレジスタンスとして意識されるとやや上値が重くなった。半面、米長期金利が1.62%台まで上昇したことが相場を下支えした。NY外国為替市場では、米長期金利が1.63%まで上昇し6月4日来の高水準となったことに伴いドル買いが優勢になった。上値を積極的に試す雰囲気はなかったが、下押しも極めて限定的で堅調地合いだった。NY時間の引けにかけてはNYダウが上げ幅を広げたことや、米長期金利が1.64%台まで上昇したことが相場の下支えとなりじり高が継続した。
★欧米主要経済指標
・米・9月住宅着工件数:155.5万戸(予想:161.5万戸、8月:158万戸← 161.5万戸)
・米・9月住宅建設許可件数:158.9万戸(予想:168.0万戸、8月:172.1万戸←172.1万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.85-114.39円のレンジ
・英中銀が年内にも利上げに動くとの観測強まる
・米長期金利が上昇するとドル買戻しが進んだ
・米住宅関連指標は市場予想を下回るも反応は限定的
・ウィラー米FRB理事のタカ派発言で米長期金利上昇
・米10年債利回りは一時1.6443%前後へ上昇
・VIX指数は16.31から15.70へ低下