★昨日発表された南アの4-6月期国内総生産(GDP)は市場予想を上回り、1-3月期も上方修正された。4-6月期は鉱業、運輸、通信業などが好結果となった。また農業、林業、漁業などの第一次産業が好調だった半面、第二次産業は製造業が不振で、製造部門の10部門のうち6部門が四半期中にマイナス成長という結果になった。しかし、7月の暴動の影響前の結果ということもあり、市場は限定的だった。
南アランド/円の中期トレンドを示す週足では、20年4月10日週安値5.415円と21年6月11日週高値8.175円の38.2%押しの7.121円がサポートとして意識され反転する展開になった。そして、23.6%押しの7.524円も上抜ける展開になっている。
移動平均線では、13週SMA(赤線)と26週SMA(青線)がデッドクロスしたことで、強いレジスタンスとして意識されやすい。しかし、両線を上抜ける強い上昇基調になっている。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、低水準で%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになっていることで、強い上昇基調になっている。
13週SMAと26週SMAのレジスタンスを上抜けしてきたことで、上値追いの展開になりやすく20年1月3日週高値7.830円が次の上値目処として意識される。
一方で、再び13週SMAと26週SMAを下抜ける展開になると、戻り基調が一服となり上値・下値切り下げの展開になりやすい。そのため、再び52週SMA(緑線)や38.2%押しの7.121円が意識される。