★トルコとアラブ首長国連邦(UAE)トップ会談の話が伝わり、関係改善期待の高まりがリラ買いの支えとなった。これまでサウジアラビアと共に敵対することが多かったUAEとトルコの溝が埋まりつつあることも、主要産油国UAEによるトルコ投資への思惑に繋がり、リラにとっては好材料となる。
トルコリラ/円の中期トレンドを示す週足では、20年11月3日週の安値12.03円を起点として下値を切り上げる21年3月26日週の安値12.23円を結んだトレンドライン(S1)が、サポートとして意識され底堅い展開が続いている。
また、13週SMA(赤線)を上抜けするとサポートとして意識され下支えする展開にになっていた。そして、緩やかに下降する26週SMA(青線)と13週SMAに挟まれる展開になっていたが、26週SMAを上抜けしてきたことで、上昇基調が継続する可能性が高まってきた。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DとSlow%Dはかい離幅を広げながら上向きになっており、過熱感なく上昇基調が継続している。
上値目処は、20年11月6日週の安値12.03円と21年2月19日週の高値15.28円の50.0%戻しとなる13.65円近辺が一旦のレジスタンスとして意識される。
一方、26週SMAを下抜けると戻り上値の重さが意識され、13週SMAやS1までの下押しが意識される。