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ドル/円は雲のネジレで荒れ相場となるか?

2021.08.30

 

★ドル/円の一目均衡表日足では、今週から雲のネジレが週末まで継続することから、荒れ相場となるかが焦点となる。

週末のジャクソンホール会議の冒頭でパルエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演した。2020年3月に再開した量的緩和の縮小(テーパリング)開始の時期や条件をどう表現するかが市場の焦点だった。

講演では、米国債などの資産を購入する量的緩和の縮小について『年内に開始するのが適当』と表明した。一方、パウエル議長は『将来の利上げ時期の直接的なシグナルにならない』と指摘し、資産購入の縮小と利上げが直接リンクしない姿勢を明確にした。そのため、『市場は利上げまでかなり時間がかかると受け止めた』ことで、米債金利低下と株高となりリスク選好で反応した。

ドル/円は、雲の上限や52期間の高低値となる先行スパン2当日線(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えられていた。ただ、今週からは雲の厚みがなくなることで、抵抗体としての重石が軽減しやすい。一方、下値では、転換線(赤線)基準線(青線)上抜けしてきており、基準線も上向きになると好転したことになる。ただ、8月11日高値110.80円を上抜け出来るか、8月4日の安値を越える9月9日までは横ばいが続く。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%D横ばいになっており、トレンドレスの状態となっている。

米国では、年内のテーパリング開始が表明されたものの、低金利政策は続くとの見方から米長期金利が低下する地合いになった。しかし、徐々に金融引き締めに移行することが明白になったことから、徐々に米長期金利は上昇しやすい。そのため、日米金利差拡大によるドル買い・円売りも出やすく、下値では押し目買いが入りやすく底堅い展開が予想される。

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