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投機筋のドル/円のショートポジションは増加でも!

2021.08.23

 

★ドル/円はシカゴIMM投機筋ポジションの8月17日付が公表された。対ドルでの差し引き持ち高は、円ショート(円売り・ドル買い)は▲63,208枚と23週連続の円ショートポジションとなった。そして、前週よりも2,551枚増の円ショートポジションとなり、短期投機家・投資家の円安思惑が強まる結果となった。

 

円の投機筋のポジション動向(赤線)を見てみると、20年では円ロングポジションが続いていたことから、円高の思惑が強かった。しかし、21年1月12日付の50,520枚が円ロングポジション(円買い・ドル売り)がピークとなった。その後は、円ロングポジションの手仕舞いが強まり3月16日付では円ショートポジションへ転換した。チャート上でも今年に入ってから急速にポジションの転換が進んだことが分かる。

ドル/円相場(青線)では、20年中は上値・下値を切り下げる円高基調だったものの、投機筋のポジションの転換とともに円安基調が強まったことが分かる。

米国10年物国債利回り(黒破線)は、20年8月上旬に0.50%近辺が最も低利回りとなり、その後は反転の動きになった。ただ、その間も投機筋のポジションは円ロングが続き、ドル/円相場も円高基調が続いていた。

直近の動きでは、投機筋の円ショートポジションは増加傾向にある一方で、米10年物国債利回りが低下傾向になっていることから、ドル/円相場はもみ合う展開になっている。

投機筋の相場観測は円安基調が続いている。そのため、米10年物国債利回りが上昇してくるようなら、もみ合い相場から円安トレンドになりやすい。一方で、投機筋の円ショートポジションの解消や米10年物国債利回りがさらに低下するようなら、しばらくはもみ合い相場続きそうである。

 

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