★日経225の長期トレンドを示す月足では、昨日コメントしたように12ヵ月SMA(黒線)がサポートとして意識され下支えとなっている。しかし、12ヵ月SMAを下抜けすると、過去の相場では大きな下落調整となりやすい。その場合の下値目処をフィボナッチリトレースメント(紫線)と白銀比率(青線)から探る。
リーマンブラザーズが破綻した世界的金融危機時の大底となった2008年10月6,994.90円と21年2月に付けた高値30,714.52円から計算する。
12ヵ月SMAを下抜けると23.6%押しとなる25,116.69円が視界に入ってくる。そして、白銀比率の29.8%押しの23,646.07円は、2018年1月、2018年9-10月、2019年12∸2020年2月にレジスタンスとして意識され押し戻される展開になった。そのため、下落時には強力なサポートとして意識されやすい。
さらに下落するようなら38.2%押しとなる21,653.63円が下値目処として意識される。ただ、過去の相場においては、38.2%押しを挟んで上下に大きく動く相場展開になった。
大きな相場の節目では、50.0%押しとなる18,854.71円が相場の節目になりやすい。2020年3月には、この50.0%押しを大きく下抜けして61.8%押しの16,055.79円が意識されたが、下ヒゲで月末には50.0%押しを上抜ける18,917.01円で終了した。
もし相場が大きく動いた際は、長期トレンドのフィボナッチリトレースメントや白銀比率などの相場節目で下げ止まることもあるので、何処かにメモっておくのも良いと思う。