★南アランドは新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン継続、資産運用会社による南ア株・為替の見通しの格下げなどで上値が重かった。そこに、ズマ前大統領収監が引き金となり、週末から最大都市ヨハネスブルクのあるハウテン州などでの暴動激化が嫌気されて下げ幅を広げる展開になっている。
南アランド/円の日足では、6月7日高値8.175円が高値となった後は、上値を切り下げる下落基調が続いている。
一時75日SMA(緑線)がサポートとして意識されていたが、下抜けすると100日SMA(黒線)も引き続き下抜けする展開になった。
5日SMA(赤線)、10日SMA(黄線)、25日SMA(青線)も下向きになっており、短期的には明確な下落基調になっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、一時戻り基調となっていたものの、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下値模索の展開が続きそうである。
下値目処としては200日SMA(紫線)の7.2238円や260日SMA(茶線)の7.0052円が意識される。
南アの内政事情によりランドが売られていることから、問題解決が進むまではランドは弱い展開が予想される。