★日経225の一目均衡表の日足では、6月21日の大陰線を通過したことで転換線(赤線)が上向きになり基準線(青線)を上抜けする動きになっている。
現在は、基準線の28,638円と52期間の高低の中心値である先行スパン2の当日線(茶線)がサポートとして意識され下支えから反転する展開になっている。
ただ、雲の上限がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きになっていることで、下押しバイアスになっている。
26期間遅行する遅行線(緑線)では、実体の下にあることからレジスタンスとして意識され上値を抑える可能性がある。
先行きでは、雲の下限が切り上がり雲の厚みが薄くなっていくことで、雲の抵抗体としての機能は鈍化していく。また、7月中旬前後では、雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
現状はレジスタンスとサポートの間で方向感のない展開となっている。
米国のVIX指数は、7月1日終値で15.48と新型コロナウイルスのパンデミック前の2月レベルまで低下してきている。VIX指数の安定後には、上昇する動きになりやすい。そのため、近々なにかしらのショックがあるかもしれない。7月23日にはオリンピックの開会式が行われることから、徐々に閑散相場入りとなりやすい。
7月中旬から下旬にかけての雲のネジレ近辺で、相場に動きが出てくる可能性がありそうだ。