★メキシコペソ/円の中期トレンドを示す週足では、20年4月10日週安値4.220円を起点として20年9月25日週安値4.640円を結んだトレンドラインS1と26週SMA(青線)がサポートとして意識され、反転する展開になった。しかし、13週SMA(赤線)の5.4542円がレジスタンスとして意識され、上値が抑えられている。
S1は何度もサポートとして意識され反転してきたことから、信頼線の高いトレンドラインになっている。
一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、高水準から%DがSlow%Dを下抜け緩やかに下向きとなっていることで、下押しバイアスが残っている。
メキシコペソ/円は、16日のFOMCでの金利見通しで2022年・2023年の利上げ観測が高まったことで米長期金利が上昇したほか、米国株が崩れた影響から円買いとドル買いのダブルパンチとなっているのがペソ/円の下落背景となっていた。しかし、米国の早期利上げに対する過度な警戒感が後退したことや、米長期金利が低下するなどドル売りが強まったことでメキシコペソも買い戻しの動きになっている。
現状メキシコペソ/円の中期トレンドでは、上昇基調は継続している。ただ、13週SMAの上抜けに時間がかかるようなら、ストキャスティクスの%DとSlow%Dが下向きになっていることで、徐々に上値の重さが意識される。そのため、早々に13週SMAの上抜けが重要ポイントになる。