★FOMCで2023年までに2回の利上げの可能性が示唆され、インフレ見通しも大きく引き上げられたことで長期金利が上昇し、米国株価は下落した。ただ、パウエルFRB議長が会見で、利上げ見通しは『話半分』に受け止めるべきとしたほか、資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始についての協議がなかったことも一定の安心感につながり、株価は下落幅を縮小した。しかし、NYダウ先物で大幅下落して推移していることから、日経平均株価も下落幅を広げながら下落基調となっている。
★日経225の日足では、3月18日高値30,485.00円を起点として4月6日高値30,208.89円を結んだトレンドラインS2を6月15日に上抜けしたものの、再び下抜ける展開になっている。さらに、レジスタンスとして意識されていた75日SMA(緑線)を上抜けしたものの、再び下抜ける展開になっている。
さらに、5日SMA(赤線)、10日SMA(黄線)、100日SMA(黒線)をも下抜けしたことで、上値の重さが意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、高水準で%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきており、下押しバイアスが徐々に強まってきている。
4月下旬から75日SMAがレジスタンスとして意識され上抜け出来ないでいたが、5月6日に上抜けしたものの、早々5月11日には大陰線とともに下抜けした。下抜けした後は、加速的な下落基調となった。
今回も75日SMAがレジスタンスとして上値が重くなった後に、一旦は上抜けしたものの早々に下抜け5月の動きに近似していることには注意が必要となる。
下押しした場合は、上向きになっている25日SMA(青線)の28,730.48円近辺がサポートとして意識される。
一方、早々にS1や75日SMAを回復出来るようなら、再び3万円トライの動きになりやすい。