★CFTCのドル/円投機筋ネットポジションでは、1月12日付けの50,520枚の円ロングポジション(円買い・ドル売り)がピークとなった。その後は、急速に円ロングポジションは解消され、3月16日付けではポジションが一転して円ショートポジション(円買い・ドル売り)へ転換した。
ドル/円相場は1月5日の102.71円付近が円高のピークとなり、円ショートポジションの増加と共に円安基調が強まった。
しかし、3月31日が円安のピークとなりその後は上値を切り下げる円高基調となっている。
一方、4月20日付けの投機筋のポジションは▼59,819枚と前週比1,507枚増と円ショートポジションが増加した。
投機筋は、円高基調にも円ショートポジションが増加していることから、ドル買いを押し目していることになる。そのため、もう一段円高基調になると、ロスカットを絡んで円高基調が強まる可能性が高い。
投機筋のポジションが10万枚を超えてくると、為替相場はその時のトレンドから反転することが多い。
現状は円高基調になっているが、投機筋の相場観は円安基調ということになる。そのため、再び円安基調に戻る可能性がある。一方で、さらに円高基調進むと、投機筋のロスカットを絡めて円高基調が強まる可能性もありので注意が必要である。