★ドル/円の日足では、5日SMA(赤線)と10日SMA(黄線)がレジスタンスとして意識され上値を切り下げる展開が続いている。一時25日SMA(青線)がサポートとして意識されたが、下抜けしたことで、下落基調は継続している。
ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:7.14%、Slow%D:11.28と売られ過ぎ過熱感が出ている。しかし、モメンタム系のオシレータでは、明確なトレンドが出ている間は低水準で張り付くダマシが発生しやすいことには留意が必要である。
下値目処として分かりやすいのは、75日SMA(緑線)の106.77円付近になる。また、ダブルトップからの下落だったため、3月31日高値110.96円とネックラインの3月23日安値108.37円の値幅となる2.59円をネックラインから差し引いた105.78円が下値目処として意識される。この105.78円近辺の下値目処では、200日SMA(紫線)の105.73円とほぼ同値になる。
現状の投資判断は、短期線がレジスタンスとして上値を抑えていることや、ダブルトップのネックラインを下抜けしてきたことから、短期線を回復するまでは売り目線となる。
4月13日付けのCFTCの投機筋の円ネットポジションは、▼58,312枚の円ショートポジション(円売り・ドル買い)になっている。そのため、もう一段の円高基調では、ストップロスを巻き込む円買いが出やすいので警戒する必要がある。