★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の低下を背景に、ドル売りが全般優勢の展開となり、3月5日以来の安値圏に一段安となった。なお、米長期金利が1.56%近辺に低下、NYダウ先物は53ドル安に小幅反落した。日米首脳会談を受け米中関係の悪化を嫌気した円買いが強まった。米長期金利が1.55%台い低下していることを背景に、ドル全面安の流れが持続した。なお、NYダウ先物は95ドル安、日経先物は80円安に反落した。108.00円水準に一旦下値を抵抗されると小幅持ち直した。
米長期金利が前週末比プラス圏に浮上したが反応は鈍く、上値の重さが継続した。その後も根強いドルの下押し圧力と、一旦の値ごろ感からのドルの押し目買いとの綱引きとなった。米長期金利が上昇幅を縮めたことなどが相場の重石となり、再びドル売りが優勢になった。株安を受けてドル売り圧力が意識された。その後は、米長期金利が小幅に水準を持ち直す中、下げ渋りが続いた。主要な経済指標の発表もなく、新規材料の手掛かり材料に乏しかったため大きな方向感は出なかった。
★欧米主要経済指標
特になし
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.98-108.55円のレンジ
・ドイツ連銀が国内の1-3月期経済の縮小見通しを示した
・英国ではワクチン接種が順調に進んでいることでポンド買い
・米長期金利が一時1.550%前後まで低下したことでドル売り
・米経済の回復期待根強く安全資産とされる米国債に売り
・VIX指数は16.25から17.29へ上昇