★BEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)とは、損益分岐インフレ率であり、満期保有した時の物価連動国債のリターンが、同年限の固定利付国債のリターンと同等になるために必要なインフレ率である。
BEI=固定利付国債利回り(名目金利)- 物価連動国債利回り(実質金利)
一方、物価連動国債の市場価格に織り込まれている期待インフレ率は、
期待インフレ率=固定利付国債利回り(名目金利)- 物価連動国債利回り(実質金利)
(-インフレ・リスク・プレミアム)
であり、インフレ・リスクプレミアムは一般に直接計測が困難なことから、期待インフレ率に含めると考えると、BEIと期待インフレ率ははぼ同じものであるといえる。
このBEIは昨年3月18日の0.63%まで低下したが、その後は上昇基調が続き本年3月30日には2.35%まで上昇している。
BEIの上昇は期待インフレ率の上昇を意味している。適度なインフレの上昇は、企業業績を上昇させることから、NYダウもBEIと同様に上昇する展開になっている。
さらに、日経225もNYダウやBEIに引っ張られるように上昇基調が継続している。
ここから見えてくることは、NYダウとBEIが上昇基調を継続している間では、日経225の調整下落局面では押し目買い戦略が良さそうである。